読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

スティーヴン・キング『アンダー・ザ・ドーム』

年をとって感受性が高まってるのか何なのか。ポケモンの映画を見てても泣きそうになるし、『The Walking Dead』なんて見るのにえらい気合が必要で、ヤバそうな場面になると一時停止して、カフェオレつくったりトイレいったり、心の準備を整えてから……やっぱり今日はやめておこう。みたいになって、全然先に進まない。

久々に手にとったキングの長編『アンダー・ザ・ドーム』も、そんなある種の気合が必要な小説で、幾度となく中断しながらようやく読み終えた。帯にあった「アクセル踏みっぱなし!」的なアオリ文が切ない。いや、わかるよ。きっと普通はノンストップで貪るように読み進むんでしょう。

最初にページをめくって、まず大量の登場人物インデックスに度肝を抜かれる。そのへんをブラつく酔っぱらいの名前まで書いてある。こんなの覚えられるわけがない! と思うんだけど、実際には各人物の姿形、フルネームまで完璧に把握していたと思う。ものすごい手腕。

ストーリーはまさにキングという感じで、突然<ドーム>によって隔離された小さな町が、わずか1週間のあいだに猛スピードで変貌していくのを目の当たりにする。あまりにもキングっぽすぎて、最後の展開が結構早いうちに予想できるんだけど、きっと作者もそのへんは折込済というか、とにかく大量の人々が様々な人生を交錯させていくキングらしさを堪能できて、満足です。